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広島の佐伯先生レクチャー / 大島久美子先生による要点(動画はこちらから
※間違えて元動画を削除したため、再度アップしています。

 

※大島先生が、佐伯先生のレクチャーを聞きながらネウマ譜の修正と説明を加筆してくださった楽譜もこの下線リンクにアップしますので、必ずダウンロードして下さい。

 

<要約>
6世紀あたりから聖歌が歌われてきた。この頃に楽譜がどのようになっていたかは不明だが、キリストの教えを歌っていた。313年にミラノ勅令によりキリスト教が認められ、各地で隠れて歌われていたものを、6世紀になってからグレゴリウス一世の声掛けで統一化。それがグレゴリオ聖歌となる。グレゴリウス一世が作曲したわけではないのでお間違えなく。

 

4線譜になるのは14世紀あたりからで、12世紀あたりに歌われていたものが多く現代に伝わる。グレゴリオ聖歌の発展としては16世紀がピーク。

 

楽譜という概念ではなかったので、音の動きを示したものが「ネウマ」と呼ばれ、4線譜に音の動きが配されたものが「ネウマ譜」となる。

 

グレゴリオ聖歌の特徴は、単旋律で作られているということ。いわゆるユニゾンで歌われる。そして、誰もが歌いやすいように、だいたい1オクターブの中に含まれている音で音楽が作られていることも特徴。グレゴリオ聖歌の旋律には、流れるような美しさ、柔らかさがある。

 

20世紀の中頃までは、ほとんどの場合はフランスのソレム唱法が中心。一方で、ネオグレゴリアン唱法もある。佐伯先生は、ソレム唱法を採用したいとのこと。

 

例えば、Ave Mariaのネウマ譜一番下の段「hora」の音符の動きにおいて、同じ音節の中で歌われる場合は伸ばす(タイのように伸ばして歌い、1音ずつ言い直しをしたり、切らない)のがソレム唱法。

 

同じ音節の中で歌われるものを1音ずつ言い直すのがネオグレゴリアン唱法になる。

 

グレゴリオ聖歌では「キロノミー」という指揮法で指揮をする予定。キロノミーは、グレゴリオ聖歌の指揮法で、言葉のアクセントを中心に、高揚する部分をアルシス(arsis)、弛緩する部分をテーシスもしくはテジス(thesis)と言い、空中に弧を描いたり、線を引っ張るような指揮法で、グレゴリオ聖歌の独特の旋律を芸術的に導く。

 

2つ縦に重なった音符(ポダトゥス)は、下から上。上から下に音が下がるとき(クリヴィス)は、音符をずらして書いてある。

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