指導:緋田芳江 ピアノ:林 葉子
軽く身体をほぐした後、ハミングから始めて発声練習。
歯を噛み締めないで、上下の奥歯の間に空間を取って響きを確保しましょう。
頬骨を下げずに、こめかみや眉間もしっかり開いて眼から声が出るようなイメージで。
取り出し練習は
「祈りの時」よりG,H,C。
ユニゾンとハモるところをちゃんとわかって歌いましょう。
cantum「歌う」の語は長い音で書かれているので、よく歌って。
spem「希望」は明るく、意志と確信を聴かせてください。
「サルヴェ・レジーナ」よりE。言葉が辿々しくならないように練習。
4声の「アヴェ・マリア」
最初の男声ユニゾン、歌い出す前から息を揃えて、息を流して。
探り合わないように、停滞しないように、暗くならないように。
アカペラなので、より自発的、積極的に旋律を歌って流れ良く。
Sancta Mariaのフォルテを二回とも保って。
同じ歌詞を二度,三度繰り返すところは、意味を失わないで。
「祈りの時」
CからDの見通しが立っておらずDの転調が活きてこない。
G,H→Iの所と違って繰り返し無しで結論に進むので注意。
「サルヴェ・レジーナ」
少し早めのテンポでした。全体に明るいイメージを持って。
歌詞に共に伴奏型も変化し推移していくのに上手く乗って。
リズミカルなところを軽やかに。Fはリラックスして。
「スタバト・マーテル」
第1曲 うちひしがれた表情だが出だし怖れないで。
前奏の単音から音を取って静かに歌い出せるよう。
女声、juxtaのjをもう少し早めに準備し、強めに。
Fはmfを保って、無意識に減衰せず、続くpとの対比をはっきりと。
第2曲 決然と。同音反復、下降音型、半音階など、それぞれを鮮やかに。
ここまで緋田、ここから上田先生のご指導、zoom中継。
「サルヴェ・レジーナ」広島での演奏の為にゆっくりめのテンポで。
「ミサ・ブレヴィス」通し(クレド抜き)。ソロの所も合唱で歌う。躊躇せず!
「スタバト・マーテル」3、6、9、10
ソロの所も合唱で歌う。第3曲のp.27はソロはソリストのみ。
第6曲のChildren Chorusはソプラノ合唱、CとFの下声はアルト合唱。
他の部分は元のパートを歌う。
第9曲は合唱はEから従来通り。
第10曲 最後のアーメンは弱過ぎずに。
練習音源、動画を活用して復習し慣れておいてください。
マスクや距離、仕切り等々でこれまでよりはコンタクトを取りにくいですが、
この方法に慣れて、伝わる歌を歌えるように、まず譜読みを確実なものにしましょう。
俯いて楽譜に埋もれてしまわず、指揮を見て、周りを感じながら歌うことで、
声も表情もずっと前に出てきます。前を見ずに聴いて歌うと遅れてしまいます。
長い梅雨が明け猛暑がやってきました。
マスクをして歌うので酸欠と脱水にはくれぐれも気をつけましょう。
記録:緋田芳江(指導者)
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