この日はラテン語の曲集と『また逢える』を本宮が、『生きとし生けるもの』、アン コール曲、『今この時を』を 上田先生のご指導で練習しました。5月に佐伯先生が提案されていた「4声のAve Maria」の“Amen”のタイミングと、 「Salve Regina」のブレスの箇所が修正されていませんでしたので、次回練習までに 各自もう一度確認してください。 ◆Vita gloriosa ・【B】女声:“Vitae”をオクターブではもらせた後、“Semper”(ユニゾン)の 入りが少々乱れるのでひとつの音に。 ・【C】Sop: uの母音を8分音符いっぱいに保って、“Lux”という大切な言葉が聴 き手に伝わるように。続くAltは4度の音程を広めにとって。 ◆4声のAve Maria ・男声、女声とも“Dominus tecum”のスラーを意識して歌いましょう。 ・“Sanctus”に入る直前のcresc.が消極的です。“Sanctus”に向かっていくよう に。 ・33小節:“Amen”の入るタイミングが佐伯先生の指揮では変わります。(ブレスを 保ちやすくするため) 9月の広島公演までは “Amen”と歌い出しが34小節4拍目に⇒33小節4拍目になるの で楽譜に記しておいてください。 ◆Requiem ・冒頭のフレーズ、Sopの入りが安定していてきれいでした。 ・Alt:“re-sur-get”の16分音符(テヌート有り)をいそがず丁寧に。ここを1音1 音しっかり歌わないと語尾の-get”が突出してきこえます。 ◆Salve Regina ・この曲でも、皆が同じ所でブレスして音楽が途切れるのを回避するために、ブレス の箇所に工夫が必要です! <要注意!>56小節 “ventris”の前と、57小節 “Ostende”の前はノンブレス! 先月(6/3)の練習報告にも記したのですが、皆が同じ箇所で一斉にブレスしていて 改善が見られません。 上記の箇所以外でのブレスは意外と容易ではありません。どこでカンニングブレスし たら歌えるか各自事前に試して練習にのぞんでください。 ・最後の4小節についても、6/3の練習報告で申したとおり指揮者によってrit.をかけ る場所が異なります。 先週早めにritをかけてみましたが、大半の方が歌い慣れたテンポ感のまま歌ってい ました。指揮をみて歌いましょう。 ◆また逢える 2.一枚の古いレコード ・【C】Alt:歌い出し“はり”の〈は〉のタイミングがばらばら。<a>の母音が拍 頭でちゃんと鳴るよう早めに準備を! ・23小節:下3声“コーヒー”の出だしを合わせて。 4.このいのち明日へ 8分音符で歌われる歌詞が平板で、この曲で歌われる過酷な状況や決意が伝わりま せん。 名詞(そのなかでも重要な言葉はさらに)と助詞を歌い分ける意識を持ちましょ う。 ここから先は上田先生のご指導で、下記のようなアドヴァイスがありました。 ◆今この時を 1.風が生まれる:もっと楽しく! 2.わたしの空へ:20歳になりきって! 3.今この時を:もっと軽やかに!休符のたびに音楽が途切れることなく、文章のま とまりで歌って! (例:【A】“ささやかな~話したくなる”までは1つの気持ちで歌う) ◆音楽がきこえる(アンコール曲) 72小節まで音取りしました。次回は最後まで行くので【I】の先も歌詞読みを。 ◆生きとし生けるもの 4.天と地と海と 【E】“(海は幾多の骸を)深々と抱いて”は、次の “祈りの詩を”に向かっていく ように歌って。8分休符で流れが途切れない。 女声の皆さん、『今この時を』は練習の最後に練習することが多いですが、新鮮な気 持ちを忘れず楽しく歌いましょう!
記録:本宮廉子(指導者)
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