本宮です。先週の東京練習は先月より多くの方々が参加され、比較的バランスのよいサウンドでした。
今月に入って、久しぶりに宇部さんの詩による親しみやすい曲がきけて懐かしい気が。
休憩時間には、上田先生よりレクイエム・プロジェクト東京開催についてのお話もありました。
まだ油断のならない状況で様々な制約があり、それぞれのご事情もあると思いますが、5月の公演をひとつの目標に練習をすすめていけたらと思います。
◆さくら
・[B]“振り向く君に”は、<f>の子音(特に出づらい子音のため)がもっと立つと歌詞が聞こえてきます。
・3回くりかえされる“さくら”は、ピアノ伴奏の和音の変化を感じながら歌うとよいでしょう。
◆ねぇ、見て、
・軽やかに、愛らしく。もう一度巻末の歌詞ページを読み、詩を味わってみましょう。
・空の青さー高さー広さ、シャボンー魚―鳥 といった各節のキーワードから
自分なりの映像を思い浮かべて 歌えるといいですね。
・軽やかな曲調の中でも子音が軽くなることなく、特に聞こえづらかった次の言葉(下線部)はよく気をつけて。
シャボン玉とばす、しおふきクジラ、幸せのたね
◆風のように
・ユニゾンの箇所と、3度(または6度)でハモる箇所の響きの違いを味わって。
・最後の一行 “あなたはわたしのなかで生きてゆく”が、なんとも弱弱しく、言葉と裏腹に不安気です。
<p>でテンポが落ち、伴奏がシンプルになることによって、本来はもっと言葉が立つところでは?
この曲のなかで最大の確信をもって歌えたら、この詩はより聴衆の心に届くでしょう。
◆とうさんの海
以前よく練習した曲とあって、息がよく流れ、言葉も聞きやすかったです。
最後の“ザッボーン”のユニゾンは、本当に静かな波音を聴いているような気さえしてきました。
◆碧の子守唄
・[A]14-15小節“ねんころり”:音が4度上がる“ん”の音をそろえましょう。口を開けたまま“n”を発音した方がスムーズに歌えると思います。
続くフレーズ最後の連続する<ド>の音(音程が下がった後に上がる音)が、無意識に歌っていると低くなるため要注意。
◆Gloria
前奏は1小節(しかも音があるのは3拍目)のみ、ピアノを聞いてから歌う感覚では必ず遅れます。
1小節目から音楽に参加し、ピアニストと同じタイミングでブレスするつもりで。
・全体的にメリハリがあってよかったのですが、[G]の女声はもう少し歌詞に伴った音色で。
伴奏形の変化(miserereと同様の形)にも耳を傾けましょう。
(↓ここから先は上田先生のご指導)
■また逢える
・[C]の3連符のかけ合いを特に練習。34小節のアルトは拍頭の8分休符を休みと捉えていると遅れます。
ブレスは“たしかに”を言い終わった後に。33-35小節は女声と男声にわけて練習するほかに、SopとTenでまず主旋律の流れを確認し、Bass、Altを加えていく方法もよいかもしれません。
・[G]61、63小節や75小節:伸ばす音が下がってきやすいので要注意!
・[E]46小節:男声“せいいっぱい”の1~2拍目、タイでつながった音が若干伸びがちです。2拍目の3連符が甘くならないように。
■海神に守られて
・[E]アルト、ベース:“きずな(絆)がちぎれて”の3度音程注意して。“漣をわけて”の3度や、
[B]“海なりを振りほどいて”の2度音程も同様。
この曲に限らず、ラテン語の曲においても、2度の(隣の音への)上行や3度が甘くなることが多々あります。言葉や音域の影響もありますが、普段歌いやすいと思われるところこそ音程に気をつけましょう。
記録:本宮廉子(指導者)
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